練馬区に建つ二世帯住宅。矩形の平面に対して切妻屋根をかけたシンプルな構成の建築です。東西方向に長い平面に対して、建物を縦断する様に南北方向にタイル敷きのゆったりとした玄関ホールを配置しました。二つの世帯間の行き来や水廻り、就寝スペース、子供室など、各スペースへの移動は玄関ホールを通過する計画です。玄関ホールは各部の結節点となり、その空間を介して家族の生活の気配がそれぞれの場所へ伝わります。2階LDKは平面的な余白と大きな壁面を残すことで、建主さまの手持ちの家具類を自由に配置する余地を残した計画としています。キッチンの腰壁や手摺は家具的なディテールと素材を採用することで、新たに配置される家具類と近い存在で空間に共存できる意匠としています。
DATA
- 所在地
- 東京都練馬区
- 完成
- 2020年
- 構造・用途
- 木造・戸建住宅
- 工事種別
- 新築
- 床面積
- 113㎡
- 設計・施工
- 古谷野工務店
- 写真
- 西川公朗
- 掲載誌
- 住まいの設計2021年6月号(扶桑社)