本駒込の家

2025年 / TOKYO

リノベーション

料理家夫婦のための住まいのリノベーション。仕事場としての機能を備えたキッチン、効率的な収納計画、愛犬と快適に暮らすため住まい全体の断熱性能を高めることが求められました。

これらの要望に応えるため、十分な調理スペースと収納量を確保し、加熱機器や食洗機、各種水栓など、優れた意匠性と性能を兼ね備えた設備をキッチンに組み込みました。また、内窓と第一種換気による熱交換器を導入し、住まい全体の温熱環境を向上させています。

全長8mを超えるキッチンは、ステンレスの柱型や立体的な造形がマンション特有の梁型と調和する意匠となるよう設計しました。鈍く光るステンレスの天板や柱型には、窓の外に広がる銀杏の木々が映り込み、昼は自然光を、夜は間接照明の柔らかな光を受けながら、時間や季節の移ろいとともに空間の印象を豊かに変えていきます。